騎馬戦による事故と損害賠償(学校事故)

交通事故

多くの学校で行われている騎馬戦ですが、転落などによる事故で重大な障害が残ることもあります。

福岡地方裁判所平成27年3月3日判決は、騎馬戦で落馬し、生徒に第7頚椎以下完全麻痺の障害が残った事案について、校長らの安全配慮義務違反を認め、賠償を認めました。

裁判所は、まず、騎馬戦においては、騎手の落馬や騎馬の崩落といった事態を生じさせることを競技の目標とすることから、これらの危険が当然に予定されているとしました。

また、普段の授業で行われていないので、生徒らが騎馬戦に習熟していないという特性があるとしました。

その上で学校には、騎馬戦における危険回避方法を生徒に指導し、練習させる義務があるとしました。また、審判員となる教員に対し、危険防止措置について指導、訓練する義務があったとしました。

そして、この事案では実践形式の練習も行われていないなど、上記義務が果たされていないとして、安全配慮義務違反が認められるとしました。

学校側は、単に安全措置を取るだけではなく、本来的に危険性を有する騎馬戦を行うことの是非も含め真摯に検討すべきでしょう。

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