手術後の腸での出血による脳障害と医療過誤

1 はじめに 福岡高裁平成31年4月25日判決は、病院でクローン病の治療のために回腸結腸吻合部切除術等の手術を受けた患者について、術後の出血により出血性ショックが生じ、それに伴う低血圧により脳に障害が残ったという件につい…【続きを読む】

痰吸引の際のアセスメントが不十分であったとして病院側の賠償責任を認めた事例(医療過誤)

東京地裁平成31年1月10日判決は、中顔面低形成に対する手術を受けた患者が、看護師から痰吸引を受けた際に容態が悪化し、遷延性意識障害となったという事案について、病院側の義務違反を求め、損害賠償を命じました。 裁判所は、ま…【続きを読む】

保育園児の誤嚥事故と損害賠償

1 誤嚥防止のための注意義務 報道によると、2月12日に大阪で保育園児が誤嚥により死亡するという事故があったようです。2月3日にも節分の豆をのどに詰まらせた保育園児が死亡するという事故があったとのことです。 この点、結果…【続きを読む】

脳腫瘍の見落としと損害賠償責任

1 腫瘍、ガンの見落としと医療過誤 腫瘍、ガンの見落としは比較的よくみられる医療過誤ですが、見落としがあっても見落としがなかった場合に死亡などの結果に結びついたと認められないとして、低額の賠償にとどまるケースが多いようで…【続きを読む】

出産時において医師らの過失を原因として低酸素性虚血性脳症による脳性麻痺の障害が残ったとされた事例

広島高等裁判所岡山支部平成30年7月26日判決は、病院において出生した控訴人に,低酸素性虚血性脳症による脳性麻痺の障害が残ったことに関し,医師らには分娩監視を適切に行わなず、帝王切開が遅れた過失があるとの判断を示し、医療…【続きを読む】

柔道部におけるいじめについて共同不法行為として賠償責任を認めた裁判例

1 はじめに いじめは必ずしも、明確な計画に基づいて行われるものではありません。 そのため、集団によるいじめにおいて(いじめは集団でおこなわれることが圧倒的に多いわけですが)、それが共同で行われたものといえるかどうか評価…【続きを読む】

遊具(うんてい)での事故と損害賠償責任(幼稚園事故、保育園事故)

報道によると、香川県善通寺市の保育園で、当時3歳だった女児が、うんていに首を挟まれ死亡した事故について、高松地裁は、令和2年1月28日、運営法人の賠償責任を認めたということです。 報道によると、はしごと筋交いの間の角度は…【続きを読む】

新発田第一中学いじめ自殺事件訴訟提訴

1 新発田第一中学いじめ自殺事件の事実関係 2020年1月24日、新発田第一中学いじめ自殺事件に関し、新潟地方裁判所に、ご遺族の代理人として損害賠償訴訟を提訴しました。 亡くなった生徒は、中学1年生のときから、からかい・…【続きを読む】

川遊び中の事故と幼稚園側の損害賠償責任

川遊びの際に発生する事故は後を断ちませんし、それを巡る訴訟も多く提訴されています。 松山地裁西条支部平成30年12月19日判決は、お泊り保育中の川遊びで園児らが流され、死亡などの重大な結果を生じさせた件について、園長や幼…【続きを読む】

介護施設における転倒事故の損害賠償責任

高齢化に伴い、ほぼ不可避的に介護施設における転倒事故が多発するようになってきており、その損害賠償責任が問われる事例も少ないものではなくなっています。 さいたま地裁平成30年6月27日判決は、短期入所生活介護サービス利用者…【続きを読む】