食道挿管による医療過誤と損害賠償

1 食道挿管とは? 呼吸不全を改善するために気管に挿管しようとしたところ、食道に挿管されてしまうことを言います。 当然、食道挿管をしても呼吸不全は改善しませんし、重篤な結果を招く可能性もあります。 食道挿管の医療過誤を巡…【続きを読む】

頸椎後方固定術による四肢麻痺等後遺症と医療過誤

頸椎後方固定術は、二つ以上の椎体をスクリュー等で連結する手術です。 刺入部位を間違えると、脊髄損傷等の重大な後遺障害に結び付く危険性があり、そのような事故が発生した場合には医師側に賠償責任が発生する可能性があります。 以…【続きを読む】

テニスのクラブ活動・部活動中の事故と損害賠償(学校事故)

他のスポーツと同じく、学校でのテニスのクラブ活動・部活動中の事故について、学校側に賠償責任が認められる場合があります。 以下、解説します。 1 生徒がテニスコートに近接するコンクリート壁に衝突して負傷した事案 東京地裁令…【続きを読む】

登山事故と損害賠償

登山は楽しいレジャーですが、人命に関わる事故も多く生じています。 多くの場合には自己責任として賠償の問題は生じませんが、集団で登山をしたような場合等には賠償責任が生ずる場合もあります。 以下、ご説明します。 1 登山を不…【続きを読む】

いじめと学校側の法的責任

学校でいじめがあった場合、被害者側から加害生徒側への賠償請求とは別途、学校側への賠償請求が認められる場合があります。 以下、説明します。 1 いじめ防止義務 学校の教諭は、教育活動を行うにあたり、いじめその他の加害行為か…【続きを読む】

鎮静剤の医療過誤

1 鎮静剤の医療事故 鎮静剤は取り扱い方を間違えると死亡や重度の後遺障害を招く危険性があります。 これまで裁判例でも、少なくからず、鎮静剤による医療事故について医療側の責任が認められてきました。 以下、紹介をします。 &…【続きを読む】

内視鏡治療と医療過誤

1 内視鏡治療とその危険性 内視鏡治療とは、「早期のがんを切除したり、がんによって起こる症状を和らげたりするために、内視鏡を使って行う治療のこと」であり、「口や肛門、尿道から内視鏡を挿入して治療」します(国立がん研究セン…【続きを読む】

手術後の脳梗塞(周術期脳梗塞、周術期脳卒中)と医療過誤

1 手術後の脳梗塞 心臓、肺、子宮等の手術後に脳卒中を来す事例が稀ながら認められます。 手術中または手術後30日以内に生ずる脳卒中を周術期脳卒中と言いますが、その99%は脳梗塞だとされています。 このような脳梗塞について…【続きを読む】

吸引分娩と医療過誤(産科事故)

吸引分娩を巡る産科事故は少なくなく、医療機関側の損害賠償責任を認めた裁判例もあります。 以下、吸引分娩をめぐる裁判例をご紹介します。 1 山口地裁平成27年7月8日判決 山口地裁平成27年7月8日判決は、医療機関が、適応…【続きを読む】

脳膿瘍と医療過誤

1 脳膿瘍とは? 脳膿瘍とは、脳内に膿がたまる疾患です。 発生頻度は高くはありませんが、適切な治療をしないと重篤な後遺障害をもたらすことがありえ、適切な診断が求められます。 2 脳膿瘍と医療過誤 脳膿瘍について適切な治療…【続きを読む】