時間外労働時間76時間程度で過労自殺を認めた事案(過労死、労災)

1 月時間外労働76時間で過労自殺を認めた事例 厚生労働省の基準では、時間外労働時間が3か月で月100時間を超えるなどの要件を満たした場合に心理的負荷が強と評価され、うつ病り患について労災が認められやすくなります。 しか…【続きを読む】

移動時間と過労死・過労自殺(労災、労働災害)

1 移動時間と過労死 過労死や過労自殺をめぐる裁判例においては、移動時間を労働時間とはみない傾向があります。 この点、札幌高裁平成30年10月16日判決は、以下のとおり述べ、出張の際の移動時間は長時間労働があったかどうか…【続きを読む】

時間外労働の少ない教員の過労自殺について公務災害(労災)と認められた事例

1 時間外労働20時間代の教員について過労自殺とした事例 労災や公務災害の認定実務においては、時間外労働の時間数が大きな要素として考慮され、時間外労働の時間数が大きくない場合は中々労災や公務災害とは認められません。 しか…【続きを読む】

飲食店勤務労働者の過労死について安全配慮義務違反を認めた裁判例(労働災害)

1 飲食店店員の過労死についての裁判例 飲食店は過酷な長時間労働が蔓延しやすい職場であり、そこをめぐる過労死も多く発生しています。 神戸地裁平成25年3月13日判決は、飲食店勤務の男性が心臓性突然死したという事例について…【続きを読む】

セールスドライバーの過労死

1 セールスドライバーの過労死 熊本地裁令和1年6月26日判決は、セールスドライバーの過労死を労災と認定しました。 参考になるものと思われますのでご紹介します。 このセールスドライバーはクモ膜下出血で死亡しました。 同判…【続きを読む】

労働時間を把握する義務と安全配慮義務違反(過労死、労働災害)

1 労働時間を把握する義務 過労死を防止する第一歩は、労働時間などの労働実態を把握することです。 これがなされないと対策のうちようがありません。 勤務実態を把握する義務を果たさないことが安全配慮義務違反とされた裁判例1 …【続きを読む】

2ケ月連続で100時間超の時間外労働をしたこと等から公務起因性を認めた裁判例

1 長時間労働で精神疾患の公務起因性を認めた裁判例 人事院「精神疾患等の公務災害の認定について」は、精神疾患発症前2ケ月でおおむね120時間以上の時間外労働をしていたときに強度の精神的負荷があるとしています。 また、1ケ…【続きを読む】

歯科技工士の過労死について歯科医院側に賠償責任が認められた事例

1 歯科技工士の過労死 福岡地裁平成31年4月16日判決は、歯科技工士が過労自殺した事案について歯科医院の賠償責任を認めています。 義務違反の判断について参考になると思われますので、ご紹介します。 同事案では、歯科技工士…【続きを読む】

海外出張と過労死(労災)

1 海外出張と過労死 労災保険において、過労を原因として脳・心臓血管疾患が発症した、あるいは精神疾患が発症したと言えるためには、強度の負荷がかかったといえる必要があります。 そして、海外出張は、時差による負荷、慣れない業…【続きを読む】