公道でのオリンピック聖火リレー(新潟)は中止すべき

さいとうゆたか弁護士

2021年6月4日から新潟県内でもオリンピックの聖火リレーが行われる予定になっています。

聖火リレーでは、スポンサー企業が記念グッズ配布などを行いますし、多くの人が来場する可能性があります。

また、新潟県は新型コロナ対策として、県境をまたいだ不要不急の移動について慎重な判断を求めるとしていますが、聖火リレー関係者は全国各地をまわってくると思われます。

このように聖火リレーの実施は新型コロナ対策と矛盾します。他県では聖火リレーを公道以外の施設内で行うところも出てきています。

少なくとも、新型コロナがおさまっておらず、県民に我慢の生活を強いている中、公道での聖火リレー実施はすべきではありません。

そのため、新潟市民オンブズマンは、昨日、下記のとおり申し入れを行いましたので、ご報告します。

 

 

公道での聖火リレー中止を求める申入書 

 

2021年(令和3年)5月31日

東京2020オリンピック聖火リレー等新潟県実行委員会御中

(送付先・県庁 県民生活・環境部 スポーツ課)

 

新潟市民オンブズマン 代表  谷 正 比 呂                          (担当・齋藤裕 025-211-4854)

 

県内では、6月4日より東京2020オリンピック聖火リレーが行われます。

しかし、現在、新潟県内では毎日20人程度の新型コロナウイルス感染者が公表されている状況です。新潟県による警報も継続中であり、解除の見通しもありません。

よって、病院や保健所の負荷を増やさないため、これ以上感染者を増やさない対策が重要です。

委員会は、新型コロナウイルス感染対策としては、観覧者に間隔を保つよう呼びかけるなどするとしています。

しかし、あくまでそれも任意の協力を呼び掛けるものでしかなく、また、観覧場所までの公共交通等において密が生じる可能性もあります。

そもそも、委員会においては、自宅での観覧などを呼び掛けているものであり、それにも関わらず公道で聖火リレーを行う必要性が不明です。

ついては、聖火リレーについては、公道での実施を中止し、競技場等観覧者コントロールができる環境での聖火リレー実施にとどめるよう申し入れます。

以上

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