
1 鳥屋野潟南部開発計画の概要
現在、鳥屋野潟南部開発計画が進行中です。
大和ハウス工業・加賀田組・大和ハウスリアルティマネジメント株式会社が、令和7年1月31日に新潟県知事に提出した特定施設新設届出書によると、
・敷地面積168,800㎡、施設の床面積55,043㎡
・鉄骨造9棟、駐車場2852台
・平均的な祝祭日の日当たり集客56,000人
・予定地の開発開始 令和7年8月
・建築物の新築等工事着手 令和9年4月
・施設の新設 令和10年4月
となっています。
上記の他、長潟第二地区については、市街化調整区域を市街化区域に変更した上で、宅地を開発するとされています。
2 鳥屋野潟南部開発による渋滞の悪化
鳥屋野潟南部開発が行われようとしている地域は、現在でも、時により、新潟駅南とつなぐ弁天線においてひどい渋滞が発生しています。
特に、土日には、イオンやムサシ等への買い物客で込みますし、ビッグスワンで試合がある日には、ほぼ自動車が動かなくなります。
そのような状態のところに、2852台の自動車を収容する施設を作った場合には、渋滞の激化が容易に想定されます。
また、そのような渋滞を根本的に緩和する方策は今のところ示されていません。
地域住民の生活の利便を害し、また、アイドリング中の排気ガスによる環境悪化をもたらす鳥屋野潟南部開発は許されません。
3 鳥屋野潟南部開発による自然環境の悪化
鳥屋野潟南部地域は、水田や用水路が広がり、希少なものも含め、固有の動植物が多く生息する地域です。
用水路では、ナマズ、キタノメダカ、ヌカエビ、マブナ、モロコ、ヨシノボリ、ドジョウなどの固有種がみられます。
シオカラトンボ、ハグロトンボ、イトトンボなどもヤゴの時には用水路や水田を住処にしています。
その他、キジなどの鳥類の住処でもあります。
特に、キタノメダカは、新潟市では準絶滅危惧種として指定されているところです。参照:メダカの順絶別危惧種指定
用水路を埋め立てた場合に、これらの生物の生存が危機に至ることは明らかです。
貴重なものを含む生物を危険にさらす鳥屋野潟南部開発には反対です。
4 一緒に鳥屋野潟南部開発に反対しましょう!
上記の他、下(しも)地域など、中心市街地の空洞化を放置したまま、鳥屋野潟南部を開発することは、中心市街地のさらなる空洞化を招き、また、行政コストの増大も招きます。
生活環境と自然環境を破壊する鳥屋野潟南部開発は阻止しなければなりません。
ご賛同いただける方は、当さいとうゆたか法律事務所にご連絡ください。
新潟県や開発者への申し入れなど、一緒に鳥屋野潟南部開発阻止の運動に取り組んでいきましょう。
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