治療機会の喪失と公務災害・労災

1 喘息の治療機会の喪失と公務災害 通常、労働災害や公務災害は、業務や公務が原因となって発症した場合に認められます。 別の原因で発症した傷病について労働災害や公務災害が認められることは基本的にはありません。 しかし、裁判…【続きを読む】

時間外労働の少ない教員の過労自殺について公務災害(労災)と認められた事例

1 時間外労働20時間代の教員について過労自殺とした事例 労災や公務災害の認定実務においては、時間外労働の時間数が大きな要素として考慮され、時間外労働の時間数が大きくない場合は中々労災や公務災害とは認められません。 しか…【続きを読む】

セールスドライバーの過労死

1 セールスドライバーの過労死 熊本地裁令和1年6月26日判決は、セールスドライバーの過労死を労災と認定しました。 参考になるものと思われますのでご紹介します。 このセールスドライバーはクモ膜下出血で死亡しました。 同判…【続きを読む】

2ケ月連続で100時間超の時間外労働をしたこと等から公務起因性を認めた裁判例

1 長時間労働で精神疾患の公務起因性を認めた裁判例 人事院「精神疾患等の公務災害の認定について」は、精神疾患発症前2ケ月でおおむね120時間以上の時間外労働をしていたときに強度の精神的負荷があるとしています。 また、1ケ…【続きを読む】

ルート営業従事者の過労死(労災)

1 ルート営業者の過労死 福岡高裁宮崎支部平成29年8月23日判決は、ルート営業をしていた労働者が心臓性突然死をした事例について、労災として業務起因性を認めました。 比較的労働時間が短い労働者について過労死を認めた事例と…【続きを読む】

ANAクラウンプラザホテル新潟労災事件ご報告について

1 ANAクラウンプラザホテル新潟労災事件について 本年5月20日、ANAクラウンプラザホテル新潟勤務の職員の労災決定が出されました。 昨日、記者会見もしました。 私がホテル側との交渉及び労災申請の代理人をしていましたの…【続きを読む】

バス運転手の過労死(労災)

1 バス運転手の過労死 長野地裁平成28年1月22日判決は、観光バス運転手が脳出血で死亡した事件について、労災との判断を示しました。 同事案では、労働時間は基準に達していませんでしたが、他の要素から業務起因性を認定してい…【続きを読む】

公務災害と公務遂行性

1 公務災害における公務遂行性 公務員が公務上傷害などを負った場合、公務災害として補償がなされる可能性があります。 公務災害として認められるためには、公務遂行性と公務起因性の2要件が必要となります。 この公務遂行性につい…【続きを読む】

「労働することができない」とはどのような場合か(労災)

1 「労働することができない」とはどういうことか(労災) 従来の仕事を考慮して「労働をすることができない」かどうか決めるべきとの考え 労災保険法第十四条は、「休業補償給付は、労働者が業務上の負傷又は疾病による療養のため労…【続きを読む】

海外出張と過労死(労災)

1 海外出張と過労死 労災保険において、過労を原因として脳・心臓血管疾患が発症した、あるいは精神疾患が発症したと言えるためには、強度の負荷がかかったといえる必要があります。 そして、海外出張は、時差による負荷、慣れない業…【続きを読む】