自筆証書遺言と押印

1 自筆証書遺言の要件 民法は以下のとおり定めます。 第九百六十八条 自筆証書によって遺言をするには、遺言者が、その全文、日付及び氏名を自書し、これに印を押さなければならない。 よって、自筆証書遺言が有効であるためには、…【続きを読む】

負担付遺贈、負担付相続の効力 

1 負担付遺贈、負担付相続とその取消についての規定 民法1002条は、「負担付遺贈を受けた者は、遺贈の目的の価額を超えない限度においてのみ、負担した義務を履行する責任を負う。」と定めています。 また、民法1027条は、「…【続きを読む】

危急時遺言の効力

1 危急時遺言 遺言としては、自分で全文自筆で記載する自筆証書遺言、公証人が作成する公正証書遺言が有名であり、数も多いです。 しかし、亡くなることを想定しないでいたところ、新型コロナなどの急病で入院し、自筆証書遺言や公正…【続きを読む】

実際とは違う日付で作成された自筆証書遺言の効力

1 自筆証書遺言の形式 自筆証書遺言は、自分だけで作成するのであればお金もかからず、気軽に作成できるのが利点です。 しかし、法律で定められた形式的要件を満たさないと効力を生じないこともあります。 民法第九百六十八条は、「…【続きを読む】

添え手による自筆証書遺言の効力

1 自筆証書遺言の効力 自筆証書遺言は、遺言者が自らの手で遺言書を記載する方式の遺言書です。 民法第九百六十八条は、「自筆証書によって遺言をするには、遺言者が、その全文、日付及び氏名を自書し、これに印を押さなければならな…【続きを読む】

認知症と自筆証書遺言の効力

1 自筆証書遺言の効力 自筆証書遺言は自分だけで作成することができる気軽なものです。 自筆証書遺言については、民法968条が以下のとおり定めています。 「第九百六十八条 自筆証書によって遺言をするには、遺言者が、その全文…【続きを読む】

遺言における遺言能力と口授がないことで遺言の効力が否定された事例

すべての遺言について遺言能力が有効要件とされています。 また、公正証書遺言、死亡危急時遺言については口授も要件とされています。 東京高裁平成30年7月18日判決は、危急時遺言について、遺言能力及び口授がないとして効力を否…【続きを読む】

相続法改正 その1 自筆証書遺言の利用促進

1 自筆証書遺言の利用促進策 2019年7月1日、改正相続法の主要部分が施行されます。 市民に身近な法律の改正であり、関心のある方も多いと思いますので、数回に分けてその内容を解説していきます。 今回は自筆証書遺言の利用促…【続きを読む】

公正証書遺言

1 公正証書遺言とそのメリット 遺産を自分の思いに従い相続させようとするには遺言書を作る必要があります。 この遺言書の中で代表的なものが自筆証書遺言と公正証書遺言です。 自筆証書遺言は自分で書いて、日付を書いて、署名・押…【続きを読む】