スパチャの差し押さえ命令が出ました

さいとうゆたか弁護士

1 スパチャとは?

YouTubeでは、課金をすることにより、視聴者が特別な投稿をすることができるようになります。

これをSuper Chat、略してスパチャと言います。

スパチャでは、YouTubeを運営するGoogle社に課金が入り、そこから一定の割合のお金(ロイヤルティ)が配信をするクリエーターに支払われることになります。

2 スパチャの収益金の差し押さえ

当職は、判決で命じられた債務を支払わないクリエーターについて、クリエーターを債務者、Google社を第三債務者として、令和4年10月に、東京地裁に債権差押の申し立てをしました。

クリエーターが国外所在であるために管轄があるかどうかの審査、差押債権の表示の仕方の審査等で時間がかかりましたが、令和5年3月28日、債権差押命令が出されました。

具体的には、差押債権は、「債務者が、第三債務者が提供するYouTube利用し、下記チャンネル上でライブ配信をした際に、第三者がSuperChat機能を用いてチャット欄でメッセージを送信したことにより、債務者が第三債務者に対して有する収益金請求債権にして、本命令送達日以降6か月以内に支払期の到来するものにして、支払期の早いものから順次頭書金額に満つるまで」というものになります。

スパチャのような投げ銭サービスは他の社にもあるので、今回の決定はそれらの投げ銭に関わる収益金を差し押さえる上でも参考になるものと思います。

ただし、Google社が支払いに応ずるかどうか、すんなり取立ができるかは現時点では未定です。

動きがあれば本記事に追記をしていきます。

3 債権回収、債権差押のご相談は弁護士齋藤裕(新潟県弁護士会所属)まで

債権回収、債権差押のご相談は弁護士齋藤裕(新潟県弁護士会所属)にご相談ください。

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