休業と賃金・休業手当

1 民法536条2項と賃金 会社が何らかの事情で休業せざるをえなくなった場合、賃金はどうなるでしょうか? この点、民法536条2項は、以下のとおり定めます。 「債権者の責めに帰すべき事由によって債務を履行することができな…【続きを読む】

新型コロナウイルス法律相談 その1 新型コロナウイルス対策による休業の場合の賃金支払い

新型コロナウイルス感染症対策のため、社会に様々な影響が出てきています。 特に、教育、観光、興行などの業種においては、新型コロナウイルス対策、あるいはその影響で休業をしているところも多いと思います。 そのような場合の労働者…【続きを読む】

名ばかり管理職の残業代についての裁判例

1 管理監督者と時間外労働の割増賃金 労働基準法41条は、管理監督者については、時間外労働についての割増賃金を払う必要がないとしています。 この管理監督者は管理職とはイコールではありません。 通達では、「労働条件の決定そ…【続きを読む】

育児のための時短勤務を理由としたパート契約への変更等が不法行為とされた事例

1 育児休業法の禁ずる不利益な取り扱い 育児休業法は、育児休業申し出をした労働者に育児休業を付与し、また、所定労働時間の短縮措置等を講じなければならないとしています。 そして、以下のとおり、育児休業を取ったり、時短勤務と…【続きを読む】

退職に伴う職務放棄と損害賠償責任(労働事件)

1 退職に伴う損害賠償の問題 昨今、退職をしたいのに会社が辞めさせてくれないというトラブルが頻発しています。 そのようなトラブルの中では、会社側が、退職によって会社側に生じた損害について賠償請求をすると威嚇する場合もあり…【続きを読む】

医師に対する配転命令の効力(労働事件)

1 医師に対する配転命令の効力 一般に、使用者の労働者に対する配転命令については広い裁量が認められており、職種や地域についての限定合意がある場合は別として、配転命令の効力が否定されることは中々ありません。 この点、広島高…【続きを読む】

熱中症事故と労災

1 ひらパーでの熱中症事故 報道によると、28日、枚方市の遊園地である、ひらかたパークで着ぐるみを着ていたアルバイトの男性が熱中症で死亡したとのことです。 まずはお悔み申し上げます。 熱中症については、部活中や労働中の事…【続きを読む】

退職をめぐる法律問題 退職代行はさいとうゆたか法律事務所へ

近年、人手不足のため、使用者が労働者を中々手放さず、退職に苦労するということが増えています。 そこで以下、退職をめぐる法律問題を解説します。   1 何日前までに退職の申し込みをするのか(予告期間など) 労働者…【続きを読む】

有給休暇の強制取得日を休日だった年末年始にしてもよいのか?

1 有給休暇の強制取得日を休日だった年末年始にしてもよいのか? 2019年4月1日に働き方改革関連法の一部が施行されることになります。 一定の場合に、5日の年次有給休暇の取得を義務付ける有給休暇の強制取得制度も始まります…【続きを読む】